【湯けむり様専用】アシュケナージ/ベートーヴェン第28番、エリーゼのために、他

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ベートーヴェン
①ピアノ・ソナタ第28番イ長調op.101
②6つのバガテルop.126
③アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO.57
④エリーゼのためにWoO.59

ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
録音:1991.7①、1984.5②④、1981.3③

第28番のみ新録音。カプリングの3曲は、既発売のもの。イ長調のソナタの録音は3度目だが、これまで以上に、洗練された美しい音と響きで入念に仕上げており、聴きこむほどに、曲の魅力が心に深くしみこんでくる演奏。

ピアノ・ソナタ第28番、彼はこの曲を3回録音している。これは3度目のもの。アシュケナージはソロ曲を何度も録音するタイプのピアニストではないから、この曲が余程お気に入りかも。1991年といえば、もう彼は指揮者の道を本格的に歩んでいる頃。残響をかなり多く採っている。実際にコンサート・ホールで聴いているような感興がある。相変わらずの美音である。彼は、デビュー当初からこの音を武器にして世界を渡り歩いた。その音はかなりキャリアを積んだ録音当時でも変わらない。人当たりがよく、とても親密だ。相手がベートーヴェン、それも晩年であろうと、彼は気張らない。肩の力を抜いて、大いにリラックスして弾いているよう。3楽章の序奏は、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を思いおこさせる。もちろん、かの映画がベートーヴェンを引用したのだ。その後のアレグロは一気呵成。アシュケナージのピアノはすみずみまで実に雄弁。ややメタリックな音色が縦横に飛翔する。快哉を叫びたくなる!

第28番はベートーヴェンのロマン期・カンタービレ期から後期への橋渡しをする入り口となる作品。即ち、この作品は第26番『告別』や第27番のソナタのような豊かな歌謡性を備えながら、孤高の境地へと達する後期のスタイルの特質を併せ持ったものである。アントン・シンドラーによると、作曲者自身はこの作品が「印象と幻想」を内に有すると語ったという。この曲がピアノ・ソナタ32曲の中で「もっとも好き」というベートーヴェン・マニアも多い。

国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し8
CDの内周に緑色ペイント(音質向上目的)

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カテゴリーCD・DVD・ブルーレイ > CD > クラシック
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